Jelly Beans
「あの、あのさあなんとなく話は見えるけど、

 あたし、どうしたらいいかなあ?

 結構あたし、ショックなんだけど。」


いちごが人ごとのように言葉を挟んできた。


「ご、ごめんいちご。とりあえず今日は先に帰るよ。」


はっと、我に返った瑞希はそのままここを離れて行った。


残された俺たちはしばらく会話ができずにいた。





口火を切ったのはいちごだった。


「モ-リ、あたし今日はね話が、、あってっ、、」


ハラハラと音もなく流れていく涙の粒が、


俺といちごの足元を黒く塗りこめていく。


「いちご、俺は今いちごだけだから、

 瑞希には思いっきり振られてるんだよ。

 もう、心のこの字も残ってないから。」





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