Jelly Beans
「モ-リ、ごめんね。」


「いちご?」


「ミッキーはね、モーリの事が好きなんだよ。

 11歳も違うけど、小さい時から憧れて

 いつか大人になったらミッキーみたいになりたいと思ってたんだ。

 だから、どんなにミッキーがカッコよくて素敵かわかってる。

 あたしみたいなのが、傍に居たら、

 折角ミッキーがその気になっても付き合ったりできないよね。」


「いちご、何言ってんだよ。そんなのありえないって。」


「モ-リが好きなんだよ。ミッキーに返すなんてできないんだから。」


「だから、違うって、、、」


「初めて好きになった人なんだから!!」


いちごの大告白大会になってしまった。

俺のいい訳も、気持ちもまるで聞ける余裕がない。

いちごにとってそれほどショックで、

受け入れがたい事実なのだろう。

このまま家に戻すことはできない。

取り返しのつかないことになるのは目に見えている。



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