Jelly Beans
守貴SIDE******

瑞希は保険証を持って

受付で座っていた。

「瑞希。」

俺は静かに声を掛けた。

「守貴、、、あたしのせいだね。」

瑞希はさっきと違って意気消沈した様子だった。


「あれが、引き金だったのは確かだな。」


「あ~あ、あたし何やってるんだろう。

 いつもそうなの突っ走っちゃって。

 後で後悔するんだよね。

 今回なんてとんでもないことしちゃった。

 いちご、あたしにあなたのこと嬉しそうに話してたのよ。

 大好きだって体中から言ってた。

 相手があなただと知って嫉妬しちゃったんだわ。」


「あいつ、覚えてないんだ。

 あの時の事も、お前が日本に居る事も。」


「え?」


「覚えてないんだよ。

事故の衝撃と一緒に、あの時の記憶を追い出したんだ。」



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