Jelly Beans
「守貴といちごって意外な組み合わせなんだけど。」


「俺が好きになったんだ。

 一生懸命で、まっすぐで、頑張り屋で、

 ちょっかい出したら手放せなくなった。」


「きっとあなたたちは、似てるのね。

 学生時代の守貴は、

 一生懸命で、まっすぐで、頑張り屋で、

 あの頃わたしは、今もだけど、自分の事だけ考えてた

 一途なあなたが重かった。でも捨てられるのも怖かった。

 日本を離れることであなたから逃げたのよ。

 あんなに思ってくれたのに、

 後悔してももう遅いのね。」



「あれは、キツかったよ。

 まあ、俺も子どもだったよな。

 おかげで、俺もかなり成長したよ。

 今の俺はあのころとは違うよたぶん。

 いちごの事は縛ろうとは思わないし

 でも、大切にもしてやれ自信もある。

 あいつの全部を受け止めてやれると思う。

 今の俺なら、お前と上手くやれてたかもしれないけど、

 それは、不可能なんだ。

 いちごがいるから。


 今の俺は、いちごの事しか見てないし

 そういうところはあの頃と変わってないかもな。」


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