Jelly Beans
瀧達と入れ替わるようにして

ミッキーが入ってきた。

あたしを見るとびっくりして、

大きな目に涙をためてあたしを見つめた。


「いちご、かわいそうに女の子なのに、、、」

「ごめんねいちご、、、」


ぽろぽろとこぼす涙は真珠のように綺麗で。

あたしは見とれてしまった。


「なんで、瑞希ちゃんが謝るの?変だよ~!あたし大丈夫だし、

 どうやら自分で倒れたらしいし、

 あはは、馬鹿だよね~。皆に迷惑かけちゃった。」


傷が痛むからあまり頭は振れないけど

さらさらしない髪が短くなってる事を物語っていた。

きっと皆それが気になってるんだろうな。

ホントは自分がどうなってるかあたしも知るのが怖いんだ。



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