Jelly Beans
ママはなにも見なかったように食事の支度をはじめ、

瀧も飽きれて部屋に行ってしまった。

残されたあたしは。

「もういいよ。」

と訳の分からない謝罪への返事をした。

パパはブスッとしてママの作った食事を無言で食べ、

ミッキ-はうつむいたまま食事をしていた。

瀧は『なんなの?』って感じで目配せしてくるし

あたしは、『さあ?』と首を横に振った。

口火を切ったのはママ

「二人とも、久しぶりの家族の食事なのよ。

 いい加減にして頂戴。言いたいことがあったら言ってすっきりなさいよ。」

次に話しだしたのはミッキ-だった。

「いちごの怪我はあたしのせいなの。

 あたしが、いちごに変なこと言っちゃったから

 いちご自転車にぶつかっちゃったのよ。」

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