Jelly Beans

「や、それはきっと違うから。ミッキ-勘違いだと思うよ。」


「いちご、私明日アメリカに戻るの。だから謝っておきたいの。

 もし記憶が戻ったら。私の事嫌いになるかもしれない。

 私はいちごのこと大好きだから。幸せになってほしいの。」


よくわからないが、確かにあたしには一部記憶がない。

それはモ-リも言っていた。

モ-リは忘れたいことは忘れてもいいんだと言った。

ミッキ-に関係あることだったんだと今初めて知ったけど。

そのことでこんなにミッキ-が傷ついているのはかわいそうになる。

あたしがまるで覚えていないし、

この怪我がなければこんなさわぎにもならなかった。


「ミッキ-大丈夫だよ。記憶が戻っても、

あたしはミッキ-が好きだよ。

ミッキ-はずっとあたしの憧れだよ。」


ミッキ-はうんうんと頷いて。少し笑った。
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