Jelly Beans
しばらく無言でその場の空気は留っていた。

眉間にぎゅうっと力を入れた顔をしたパパは

信じられないことを呟いた。

「君は、わたしと相川の家で会ったことがあるだろ?」

「は?」

「大学生の頃、瑞希に紹介されたよ」

背後で、

「ヒッ」と息をのむ声がして。

振り返るとミッキ-が真っ青になって立っていた。

モ-リも顔色が変わって言葉が出ないようだった。


「どういうことなんだね?聞かせてもらえないか。」

ハッとしたモ-リが、

「はい。」と決心したように答えた。



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