Jelly Beans
「いいかげんにしたら?」


ママが、怒った顔でパパを睨む。


「パパだって分かってるでしょ。

 いつまだも子どもが自分の思いどうりに

 ならないことぐらい。

 だいたい、途中で放り出しちゃった時点で

 パパは男として試合放棄しちゃってるのよ。」


「すみません、俺は認めてほしいです。

 今じゃなくていいですから。

 大好きなお父さんに許してもらえなきゃ、

 いちごが辛いですから。

 幸せにしたいんです。」

ここじゃない、

最後の切り札使うのは


「パパが許してくれるなら、前のようにきっと戻れるかもしれない。」

あたしのことばが止めだった。


「分かった。」

その一言がパパの精一杯。

振り返るとモ-リが笑ってる、


ホっとした瞬間、

あたしは何かに飲み込まれるように意識が真っ白になった。



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