Jelly Beans
真っ青になってガタガタ震えていた。


なぜ声を掛けてきたの?


眼鏡の奥であたしの体全体に落とした目には悪意は無かった。



見てるよ、知ってるよ。



そういいたいのかな。



背筋から恐怖と不安感が体中に満ちてくる。


今も何処からか見られているのだろうか、


(ほんとうにともだち?)

きっと確認しているにちがいない。


依ちゃんがテキストから顔をあげて

あたしを見て驚いた。


「いちごちゃんどうしたの。


 顔色悪いよ。

 
 遊歩に迎え頼もうか?」


「う、、うん。いいかな、ひとりじゃ帰れない。」


「大丈夫なの、怪我の具合が悪くなった?」


「ちがうの、あたし、、、」



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