Jelly Beans
二人は夕方になってから帰って行った。


「じゃ、明日からお願いね。まじ助かる。」


「うん、当分家から出ないし、、」

「大丈夫?いちごちゃん。」

「ん、未だ何かあったわけじゃないし。」


「何か起こってからじゃ遅いから、兄貴には話しといた方がいいよ。」


「ん、、わかった。二人ともありがとね。」



手を振って二人を見送った後、


部屋に戻ってため息をついた。


もうないと思っていたのに。


なんで、今頃。

しばらく何でもなかったし、何もないかもしれない。


あたしの取り越し苦労なら、そのほうがいい。

しばらく平和に慣れていたあたしは、



この後、再び始まるかもしれない恐怖と戦うことになる。


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