Jelly Beans
あたしは、彼の精神を狂わせるほどひどいことをした


なのにそれを忘れていたんだ。


なぜなら、このころネットに写真を上げられたり、


2チャンネルに行動を書きこまれたり


色んなトラブルを抱えていた。


登下校を待ち伏せされたり、告白されたり


日常茶飯事だった。


彼もそのトラブルのひとつに過ぎずに


私の中ではたいしたことではなかった。


「あなた、誰?付けまわすのやめてくれない?」


あたしは、彼の心の崩壊に追い打ちを掛けたのだ。


そして、彼が隠れ家のように利用していた廃屋の物置に閉じ込められた。



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