Jelly Beans
村主君は高台にある公園で会いたいと指定してきた。

待ち合わせ場所に村主君は立っていて

あたしを見つけると軽く手を上げた。


「呼び出してごめんね。」

心臓がドキドキして、回れ右して帰りたかった。

目が会わせられない私に。

村主君はちょっとと魔だった声で、


「いや、君が連絡してくるなんて驚いたよ。

 良くわかったね俺の連絡先。」



「人に頼んで教えてもらったの。迷惑だった?」


村主君は、答えずに遠くを見ていた。


「俺はこの間、図書館で君を見た時、

 これが最後のチャンスだと思ったんだ。

 だけど君は俺を覚えてなかった。

 だから、また俺が前のよう自分を抑えられなくならないか不安だったんだ。」


「ごめんあたし、、、」


村主君はあたしの言葉を制して


「いいんだ、5年もたってたし

 君に笑顔が見られて嬉しかったから。

 だから、前のような自虐的な気持ちにはならなかった。

 
 俺、知ってるから、


 あれから君が自分を殺すように過してたこと。

 俺のしたことで、大好きだった君の笑顔を壊してしまったこと

 ずっと悔んでたんだ。」




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