Jelly Beans
通いなれた道

ここを歩くのも最後かも。

モ-リと二人で並んで歩く。


「あ、ステッカ-。」


あの夏に、あたしのためにモ-リが考えたいちごステッカ-。


気が付いたら、あちこちの家の玄関や門扉、


表札の横などに貼られていた。


「この間、各家に配られたんだよ。」


「企画課に話したら気に入られて、

 あっという間に採用になったんだ。凄いだろ。」


「凄いよ!」


「いちご = 一護 ていうのがいいって。

 でもさ、これにはちょっと余談があって、

 あのステッカ-て兄貴のとこのケ-キのラベルでさあ、

 後でバレてめちゃめちゃ怒られた。」


「紫音さん怒るの?」



「営業妨害だって、それで、

 新しいラベルの作るの手伝わさてることになった。

 いちご、いい案あったら協力して?」







< 249 / 306 >

この作品をシェア

pagetop