Jelly Beans

でも、そんな気休めは、あっという間に覆された。

「あんた、いちごさん？

　俺、守貴の弟　遊歩（ゆうほ）

　何時に迎えに行けばいいの？」

携帯持ったまま固まったあたしの携帯を横から奪って

アッキ－が

「４時半です。」


と答えた。

「了解。」


携帯の向こうで声がしたけど

返事できなかった。


「やっぱ、無理だ～モ－リあたし一人で帰りたいよ～。」

電話で泣きごとを言う私あたしに

「大丈夫、かぼちゃとでも思って。」

忙しいらしくすぐ切られてしまった。


無理～

かぼちゃはしゃべらないし、動かない

電話は掛けてきませんから～