Jelly Beans
一連の話を聞いて、


ふうん、と

呟いた後、

鳴海先生は驚くような提案をしてきた。


「小畑、俺がつき合ってやろうか。」


「はあ?」


あたしは素っ頓狂な声をあげた。

人の話を聞いてんのかこの男は、

男が嫌いだって言ってんでしょ。

それになに上から目線なのよ。


「俺とつき合ってることにしたら、メンドクサイこと全部解決じゃね?」

「だから私は男が、、」


「俺は平気なんでしょ。」

「だから、あたしをそういう目で見てない人だから。」

「見てたけど?」


「は?」

「小畑、かわいいし、全然だめなくせに合気道一生懸命だし、

 おばさんたちにも優しくてさ。

 ここに居る人たち誰もが小畑のファンだろ。」


「ファンて、わたしは、ここしか居場所ないからってだけで別に。」



「その贈り物がその証拠じゃないか。

 普通女の子にものなんかくれないだろ。」


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