Jelly Beans
遊歩君は、前髪がちょっぴり長くて


時々掻きあげる


その時、ふわっとほのかなミントの香りがする。


モ-リのシトラス系の香りと違って、


男の子なんだなって感じがする。


モ-リとは、やっぱり全然違うけど、


嫌な感じはしなかった。


転がしちゃってわるいことしたな。



「いちごちゃんって守られキャラだね?」


「や、キャラって、、良くわかんないけど、

 
 そうでもないかな?と思うんだけど。」


「こうやって、送り迎えしてもらったりさ、

 
 さっきの彼女にしたってずいぶん気にしてるみたいだったし。」


「モ-リと付き合うまでは、一人で帰っていたよ。

 
 あ、でもモ-リがそう思ってるとしたら。

 
 モ-リと初めて会ったとき、

 
 痴漢に襲われそうになった後、

 
 スト-カ-につけられて、

 
 飛び込んだのが公民館で

 
 大泣きした時だからかな。

 
 やーあの日は不幸だったな~。」










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