Jelly Beans
遊歩君が家まで送ってくれた。


「ごめんね、お茶でもごちそうしたいけど、瀧にばれたらまずいよね。」


「だな。、、、あのさ、ひとつ頼みたいことがあるんだけど?」


「合コン?」


「今回さ、部活さぼる口実に合コンの設定をするから、

 ってことにしてあって、表向きは家の事情なんだけど。」


「ふ~ん、聞いてみてあげてもいいけど、

 そんなのさっき囲まれてた子たちに頼めたんじゃない?

 モテルんだし。

 遊歩君もしかして、アッキ-狙い?とか。」


「あ、ばれてる?」


「アッキ-来ないって言ったらちょっと残念な顔してたもん。」


「興味あるんだよねああいうタイプ周りに居ないし。」


「ホントに合コンがいいの?

 紹介とかの方ががいいんじゃない?」


「紹介してくれる?」


「もちろん。」


「でも、別口で、合コンもお願い。さっきの、ホントなんだよ。」


「アッキー在り?無し?」


「無しで、他の奴には見せたくない。」


赤くなった遊歩君を見て、きっとそらを仰いだモーリの表情は


こんななのかな?と思った。



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