Jelly Beans
校内はもちろん、

校外でもいつも、視線がからみついて来るのを感じていた。


実際にスト-カ-みたいに付けられたり


インタ-ネットには、ファンサイトまがいのものもあったらしい。


怖くて見られなかったが、


全然知らない人からも声を掛けられたり


握手を求められたりした。


あたしは、気付かない内に大きな渦に巻き込まれてしまったのだ。



以来、男というもの全てが自分を嫌らしい目で見ているようで


常にビクビクしていたし


周囲の人の携帯までも自分を映しているような気がして


嫌悪感を覚えた。
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