Jelly Beans
髪をキッチリ縛り、

スカ-ト丈もひざ下。

伊達メガネで顔を隠した。


高校は有名私立女子高を目指したが、


テスト前にインフルをもらい、試験は隔離された場所で受験したが、

みごと玉砕。


結局地元の公立高校に進んだ。


あたしはそこで初めて会ったアッキーに、


「ダサ~!!傍寄らないで、遷るから」


と一瞥された。

この言葉が、あたしの心をとらえてしまった。


あまりのショックでトイレに逃げ込んだあたし。

鏡に映ったあたし

自分がどんなにみっともないものなのか気がついた。


人目を気にするあまり、自分を隠して小さくなってるあたしの姿。

こんなのあたしじゃない。

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