SeaLover

友達として仲良く話を出来るのはすごく嬉しい。

お互い普通に話かけたりして笑ってられる今をすごく大切にしてるし…

でもやっぱり色々と壁を感じる。

だって学校違うし週二日しか会えないし…

本当は会えない五日間すごく寂しく思う。

私はテストで最悪な点とっても友達と喧嘩してもポジティブでいられるのに…恋愛となると…

どうもネガティブになってしまう。

好きだからこそ考えれば考えるほど心配…

って友達に相談したら…

「ド単純な栞がこんなに悩んでいるなんて!」

はい単純ですよ?単純ですけど何か?

私は雄斗が好きだから思いを伝えられたらな〜って思う。

でもそんな勇気ないし…

告白した事で無視とかされたくない。

何より今を壊したくない…

だから友達としての今をとても大切にしてる。



次の日の帰り、私はいつも通り親友の梨々花(リリカ)と帰り道を歩っていた。

「そういえば栞、塾で好きな子とラブラブらしいじゃん!なんか紗綵(サアヤ)が言ってたよ〜?」

はい?

ラブラブ?

「いやいや!ラブラブなんかじゃないって!」

梨々花はやわらかく笑った。

「でもその子と仲良いんでしょ?」

…仲良いというか…口喧嘩してるだけなんだよね…

なんか好きなんだけどついつい冷たい事言っちゃうんだよな…

「いやいやいや!マジありえないから!」

咄嗟に否定しちゃったけど確かに仲が悪い方ではないと思う。

よく授業中二人で話してて先生に注意されちゃうし…

でも雄斗にとっては特別でもなんでもなく当たり前の事なんだろうな…

ってか絶対雄斗彼女いるし…

それ以前に私の事女子として見てくれてないような気が…

あ〜…なんか切ない…

こんな思い初めてだ。

好きな人を思ってこんなに悩んだり切なくなったり…

何かが今までの恋と違う。

メアドを聞いた時だって普通の友達の感じで聞いたけど内心めっちゃ緊張してガチガチだったし…

素っ気なく、

「いいよ」

って返事だったけどすっごくすっごく嬉しかった。

雄斗は私が普通の友達感覚で接してる様に思ってるだろうけど…

私にとっては結構特別なんですよ?

< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop