SeaLover

あれから雄斗とは、よくメールをする仲にもなれた。

多分雄斗にすれば「塾の女友達とメール」ってだけだろうけど私にすれば雄斗からのメールは本当に特別で…

ただメールが来ただけなのに嬉しくて舞い上がってしまう。

今の私には、ただこれだけが幸せだった。

−次の日−

今日は塾!!

私は朝からテンションが高かった。

「なんか栞テンション高いなぁ〜」

となりで梨々花が笑った。

「まぁね〜」

「あっ!今日塾か!栞がテンション高い訳だよ」

さすが梨々花…よくわかったな…

今日塾で雄斗に会えると思うと私のテンションは最高級。

梨々花は隣で優しく微笑む。

…それにしても…梨々花って可愛いよなぁ〜

頭はいいし優しいし…なんと言ってもピアノをひいてる時の梨々花は本当に綺麗…

私にはピアノなんて無理だしなぁ…

雄斗の彼女さんもこんな感じなのかなぁ…

そう考えると次第にテンションは下がって来る。

「あれ?栞どうしたの?いきなり黙り込んで」

私は梨々花をまじまじと見た。

「何〜?気持ち悪いよ栞〜」

ちょっと!

今この子親友に向かって気持ち悪いって言いましたよ!?

聞きました!?

「親友に向かって気持ち悪いはナッシング〜!」

「いやだって、いきなり見つめられたら…」

そんなこんなで学校の校門まで着くて紗綵に会った。

「栞〜梨々花〜おはよう〜」

「おはよう〜」

私は紗綵と梨々花と教室に向かった。

いつも授業中は眠くて眠くて死にそうだったけど雄斗の事で頭がいっぱいで眠くなる暇さえない。

今日は雄斗に会えるんだ…

だから頑張ろう!

その日は勉強、部活をいつもより取り組んだ。

回りから、

「栞…どうしたのかな?なんかいつもよりシャキッとしてる…」

なんて声も聞こえたけどもうそれどころじゃなかった。

塾の時間がどんどん近付く。

私は最高のテンションで塾に向かった。



塾に着くと私は空と話をしながら雄斗を待った。

早く来ないかなぁ〜なんて思ってる内に…

「よぉ!雄斗!」

男子が雄斗に話かけてる声が聞こえた。

「栞!来たよ!」

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