SWIMMING*SCHOOL

「軸になる腕は伸ばして。」


私の左腕が受動的に伸びる。


梶・原・コ・ー・チ・が・伸・ば・し・て・る・ー!!


梶原コーチが私の左手首を優しく握ってまっす!!


「あっはい…。」


火照ってるよ!?
顔も左手首も火照ってるよ!


はやくプール入りたーい!


ほてっ火照ってるよー布袋◯泰だよー…。


私の思考はもはや使い物にならないくらいぐちゃぐちゃで、ゼ◯ガメよりも高速スピンしている。


私の脳みそはゼラチンで固められただけのゼリー状のぷるんぷるんしたやつでできてるんだ、多分。


昔からそうだった。


頭悪くて,何も考えてなくて、体が勝手に動いて突っ走ってっちゃうような運動馬鹿だった。


< 21 / 113 >

この作品をシェア

pagetop