SWIMMING*SCHOOL
「…は?」
発言が省略しすぎて希薄だったため、内容理解が厳しかった。
「は?じゃねーだろ、小娘。」
「あっ!すみませんごめんなさいお許しください藤原さま~」
「よろしい。」
なんなんだよこの人…
単純なくせにめんどくさい!
「なんで抱きしめたんだって聞いたら、『え、彼女、過呼吸気味だったから。鼓動聞かせたら落ち着くかと思って。』だってさ。」
あいつって梶原コーチのことか。
この4畳程度のサウナのどこかにいるはずだけど、人が多すぎて見えない。
藤原さまはどこかにいるであろう梶原コーチに会いに行って真相を確かめてきたんだ。
やっと希薄な発言を理解し、追いつく。