SWIMMING*SCHOOL

私の頭と一緒に水中に押し込められた空気が、水面へのぼっていく。


…のは、決して見てるわけじゃゃない。


コポコポという音で分かっただけで。


今ごろ私の顔に接近中であろう、梶原コーチの顔。


そして、どうしても待ってしまう私の唇…


…って、ばかばか!!
待っちゃだめだろ待っちゃ!


梶原コーチだって本気にしてないだろうし!


しかも梶原コーチは多分…自分とのキスというものを、罰ゲームのようにとらえている。


“次目開けなかったらキスするから”


私が水中で目を開けないとキスしちゃうぞ~という、罰ゲーム。


いいの~?嫌だろ~?だったら目開けろ~ってするはずなんだろうけど…


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