もう一度

（ガラ）『今戻りました。』そう言って、和哉は扉を開けて中に入っていった。

『スバル～帰って来たみたいだよ～！』 始めに気づいてくれたのは、朝川達也！俺達の一個下の後輩。

『和哉！帰って来たか！』奥から出て来たのが、スバル！俺達と同い年でナイツのリーダーだっ！

『スバル！新しいメンバーなんて聞いてないぞっ！』ゆずるは怒った表情でスバルに言った。

『そんな事はねぇ～ぞっ！椎名、お前…聞いてなかったたけじゃねぇ～のか？』 スバルがそう言うと、『スバル！お前、わざと言わなかったな！』

『だいたいお前が、その場に居ないのがいけないんだろ？』
二人の目からは火花が散っていた。

『二人ともやめろって！花形さん達が卒業してからケンカばっかりじゃないか！』花形と言うのは、三年生の先輩で、つい最近卒業してしまった。

『何だよ、和哉…いきなり』

『和哉は、どっちの言う事が正しいと思うんだ？』
和哉はスバルとゆずるに質問され、『えっ、俺？』…その時。

『ねぇ、私の事…忘れてない？』

部屋の奥から声が聞こえて来た。

『あっ！わりぃ～なっ！和哉、こいつが新しいメンバーだっ！』

『スバル！いい加減に…』ゆずるはスバルに何かを言いかけていたが、新しいメンバーを見たとたん言葉を失ってしまった。