琥珀
「今日体育バスケだよー♪」
隣で楽しそうにそういう瑠愛。
体育大好きっ子の瑠愛は、体育が楽しみでしょうがないらしい。
いつものように適当に流して、学校に向かう。
教室に着くと、一人の男子と目が合った。
でも何もないように席に着く。
バレちゃ困るから。
「ねむ…」
「琉希!?寝ないでよ!?」
そう瑠愛に揺らされ頑張って目を開く。
ゾク―…
その瞬間、嫌な風が流れた。
瑠愛達は気付かない、あたし達だけが感じるこの風。
今日、何かあるの―?