FINAL STAG ~ in ファミレス ~ Are You Ready?
座って俯いたまま、だんまりな彼女。
呼び出したのは彼女。
あたしは彼女に対して何ひとつ用事なんてない。
全くの赤の他人に対して、これっぽっちも人情を持ち合わせていないあたしは、俯く彼女の見えそうで見えないつむじをジッと見ていた。
漸く何か言ったと思ったら、
「彼を返して下さい。人の男に手を出すなんて最低です。」
妄想発言をかましてきた。
・・・・うん。
あたしと誰かを勘違いしてる。
瞬時に脳みそがそう判断を下した。
いや、だってよ。
あたし1ヵ月前に別れたばっかだから。
現在フリーの中のフリーダム生活を満喫しちゃってる訳。
有りもしない事実を言われ、うんざりしながら
――カチンッ
ジッポに火を点けた。