にばんのしあわせ





「え?」


一回言われれば分かるのに聞き返した


嘘やったって言うてほしかったから


血が体から引いていった


「別れる」


言いきる透


「理由は?」


「お前は大切な友達としてしか見れやん


それと佳代を本気で好きやから」


力が抜けて立っていられなくなる


「…分かってくれる?」


「……なんでさぁ…」


「お前は大切な友達としか見れへん」


「……」


「本間ごめん…」


そう言って透は立ち去った






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