永久ニ 贈ル ラヴレター
「光、何してるん?」
画面をスクロールしすぎてボタン音が聞こえてたみたい。
あたしはあわてて待ち受けに変えて返す。
「ありがと!今返そうとしてた所~」
「うん、ありがと!!」
「ちょっとお母さん所行って来るわー」
「OK~待ってる!」
お母さん、携帯貸してくれるかな。
「お母さ~ん?」
「何ー?」
「携帯貸して!頼む!!」
「ん、いいよー何、メールすんの?」
「そうそう!」
「はいよ。」
「ありがと!!」
「アハハ、それでさ~・・・」
お母さんはお酒が入ってたせいか案外簡単に携帯を貸してくれた。
あ。
でも、あたし中山のアドレス覚えてないよ・・・。
――磔を通じれば良いのか。
「あ、葵~??磔のアドレス教えて~」
「うん。これやで。」
あたしは教えられたアドレスにメールを送った。