永久ニ 贈ル ラヴレター
好き??

好きじゃない。

好きな訳ない。



・・・もう好きになれないよ。



あんな風に辛い思いしたくないもん。







「・・・るっ、光!!!」

「はっ・・ごめんごめん。」

「何よ??恋バナ??」

「・・・・・・ん・・。言い難いけど・・・。」

「何でも聞くで??」








「うん、朔はさ、光が悠生の事好きやったんは知ってるやろ??
でもなぁ・・・この前文化祭終わった後に葵ん家に行って携帯貸してもらってんな。
ほんでさ、やっちゃあかんことやけど、メール見ちゃってん・・・。ほんなら
もう見事に付き合ってて・・・。

その事を相談してた男子が居ってんな?
んで「失恋したぁ~」って言うたらさ、「掛ける言葉が見つからん・・・」って言われてな。
「次の恋探すわぁ~あはは」みたいな感じで言うたらさ・・・
「強がらんくてええから、俺なんかでよかったら頼れよ」みたいな感じで言われてな・・

それから光、その人からのメールを待つようになってん・・・。これってなんなん??
好きちゃうと思うねん、だから恋でもないと思うねんな?
なんなんやろう・・・・」






そう言うと朔は一息ついてからあたしにこう言った。

「無意識のうちにメール待ってるんやろ?」

「・・・うん。」

「学校では??」

「美術の席が隣で・・・それがちょっと嬉しかったり、体育の班が一緒で嬉しかったり・・・」






あたしの素直な気持ちを朔に伝えた。


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