コーヒーに、ひとかけら
バレンタイン当日。




「あー、食った食った。」


「お粗末様でした。」


「コーヒー。」


「はいはい。」




いつも通りな私達。


やっぱり、ヤツは来た。


私の部屋に。


あれから足りない頭で考えた。




そして、


「はい、どーぞ。」


差し出した、ヤツ専用となったマグカップ。
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