コーヒーに、ひとかけら
『甘いのはスイーツだけで充分。』


そう断言するのは、私の部屋に当たり前のようにコーヒーを啜り居座るヤツ·潤。


犬が大好きな私が、潤の愛犬に一目惚れをして。


愛犬目的で潤の部屋に通うようになり。


それじゃ不公平だとばかりにヤツも私の部屋に来るようになった。




今じゃお互いの合鍵持っている。




そんな、男と女。




…なのに、『恋人』ではない。



『犬』、という共通点を挟まなければ、私達の間は糖度ゼロ。


な、ハズだ。
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