バレンタイン・キッス
足腰に力が入らなくなるくらい本気で戦った。息も上がるほどに。
もう誰か家まで送って欲しいくらいに体力を消耗した。
「っぷはー!うめぇっ!!」
「……ようござんした……」
結果は予想しなくても私の負けで。
ただただ下手くそさを曝け出しただけで。
憎たらしい川村は私が奢ってあげたコーラを一気に半分飲み干した。
「なんでそんな疲れた顔してんの?」
「え?わかんない?無理矢理1on1させられて男バスエースが全力でボール奪いにくるのを必死で逃げてたらこうなるのよ?女子相手にお構いなしの川村の所為で!!」
怒ってる私とは裏腹にケラケラ笑う川村は楽しそう。
毎回同じようなくだらないやりとりを繰り返し、部活が終わって校舎裏のベンチで休憩をする。
最終下校チャイムが鳴るまでの、私たちの日課。
もう誰か家まで送って欲しいくらいに体力を消耗した。
「っぷはー!うめぇっ!!」
「……ようござんした……」
結果は予想しなくても私の負けで。
ただただ下手くそさを曝け出しただけで。
憎たらしい川村は私が奢ってあげたコーラを一気に半分飲み干した。
「なんでそんな疲れた顔してんの?」
「え?わかんない?無理矢理1on1させられて男バスエースが全力でボール奪いにくるのを必死で逃げてたらこうなるのよ?女子相手にお構いなしの川村の所為で!!」
怒ってる私とは裏腹にケラケラ笑う川村は楽しそう。
毎回同じようなくだらないやりとりを繰り返し、部活が終わって校舎裏のベンチで休憩をする。
最終下校チャイムが鳴るまでの、私たちの日課。