バレンタイン・キッス
「さっさと告白すれば?」
土曜日の昼下がり。
部活もなくて、久しぶりに千夏の家でくつろいでお菓子を食べてるときだった。
千夏が呆れたように頬杖つきながら放ったセリフに咳き込んだ。
「っゲホ…なんでそうなるのよ?」
「だって明らかに好きだよね?川村のこと」
「好きじゃない」
「うそ!友達の距離じゃないもん!」
思わず手の動きが止まる。
友達の距離じゃない?
どれくらいだったら友達の距離?
「…私、川村と近すぎる?もっと離れた方がいい?」
「は?私が言ってるのは人と人との距離じゃなくて心の距離の話だからね」
「………好きになるわけないじゃん。みんなの川村くん」
ハハッと笑って、気を取り直してお菓子を食べ進めた。
千夏の言った言葉にドキドキした。
心の距離。
気をつけてるつもりだったけど、側から見たらそう見えてるの?
土曜日の昼下がり。
部活もなくて、久しぶりに千夏の家でくつろいでお菓子を食べてるときだった。
千夏が呆れたように頬杖つきながら放ったセリフに咳き込んだ。
「っゲホ…なんでそうなるのよ?」
「だって明らかに好きだよね?川村のこと」
「好きじゃない」
「うそ!友達の距離じゃないもん!」
思わず手の動きが止まる。
友達の距離じゃない?
どれくらいだったら友達の距離?
「…私、川村と近すぎる?もっと離れた方がいい?」
「は?私が言ってるのは人と人との距離じゃなくて心の距離の話だからね」
「………好きになるわけないじゃん。みんなの川村くん」
ハハッと笑って、気を取り直してお菓子を食べ進めた。
千夏の言った言葉にドキドキした。
心の距離。
気をつけてるつもりだったけど、側から見たらそう見えてるの?