十人十色の十恋物語<短編集>
私、希更は29歳。

30前のギリギリのスベリこみ!
なんて友人は言うけどさ。

24歳から付き合っている年下の彼氏。
閏弥くん25歳にしたら、若いのにそんなに年上でいいのかよ?
とか言われてるのもイヤでも耳に入ってるんだ。


閏弥なりのケジメだったのかもしれない。
30前に決めてくれて感謝しなきゃいけないのかも?
とか思ってしまうくらいに、
私ってヤバイのですか?


引越しをするから本棚を整理していた。
ちょうど閏弥と出会う前から書いていた日記を発見!

思い出をあけてしまったら、もう片付けは出来ません!!

そんなに片付けを今日は真剣にやる気がなかった私は、
コーヒー片手に日記帳を開いていた。


[ 刈安くん、年下だからなのかな?
かわいくってずっと見ていたい。 ]


って書き出している。
そうそう年上の彼と別れたばかりだから、
年下に目がいったんじゃないの?
なんて同僚に言われたんだよなぁ。


[ 刈安くんに好きって言われた。 ]


あはは、
これは酔った勢いで閏弥が口にしたんだけど。
勘違い?みたいに何事もなく過ぎていたんだよね。

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