十人十色の十恋物語<短編集>
オレ、夏伊。
今とりあえず彼女っていうのは、
いないんだけど…いないんだよなぁ。
でも、
隣に住んでいる幼馴染みの純絵がさぁ。
オレを彼氏だと言ってる らしく、
だから誰もよりついてこないんだよ!
小学生の頃からずっと一緒にいたから、
好きというか…
好きの種類が違うのにも気がつかないでさぁ。
キスとかしちゃったけど。
したあと好きが違うってシッカリわかった。
だからそれ以上はないし、彼女にすることもない。
あー、
まちがいなく大好きって女子に出会いたいなぁ。
「 夏伊、今日部屋に行ってもいい? 」
朝から顔を赤くして聞いてくる純絵。
なんだかイヤな予感がした。
「 いつも勝手にくるくせに、どうしたんだ? 」
「 一緒にいたいから! 」
オレは寒気がした。
ずっと一緒にいる純絵のことを、
はじめてこわいと思った。
「 ねぇ、夏伊は
私のこと好き? 」
オレは返事をわざとしなかった。
いや、返事ができなかった。
「 答えてくれないんだぁ…。
今日、夏伊と同じクラスの柳くんから告白されたんだ。
夏伊は、どう思う? 」
オレは雑誌をみながら
「 純絵がいいと思うから付き合ってみたら?
オレに止める権利ないし。 」
純絵は何も言わずにオレの部屋を出た。
今とりあえず彼女っていうのは、
いないんだけど…いないんだよなぁ。
でも、
隣に住んでいる幼馴染みの純絵がさぁ。
オレを彼氏だと言ってる らしく、
だから誰もよりついてこないんだよ!
小学生の頃からずっと一緒にいたから、
好きというか…
好きの種類が違うのにも気がつかないでさぁ。
キスとかしちゃったけど。
したあと好きが違うってシッカリわかった。
だからそれ以上はないし、彼女にすることもない。
あー、
まちがいなく大好きって女子に出会いたいなぁ。
「 夏伊、今日部屋に行ってもいい? 」
朝から顔を赤くして聞いてくる純絵。
なんだかイヤな予感がした。
「 いつも勝手にくるくせに、どうしたんだ? 」
「 一緒にいたいから! 」
オレは寒気がした。
ずっと一緒にいる純絵のことを、
はじめてこわいと思った。
「 ねぇ、夏伊は
私のこと好き? 」
オレは返事をわざとしなかった。
いや、返事ができなかった。
「 答えてくれないんだぁ…。
今日、夏伊と同じクラスの柳くんから告白されたんだ。
夏伊は、どう思う? 」
オレは雑誌をみながら
「 純絵がいいと思うから付き合ってみたら?
オレに止める権利ないし。 」
純絵は何も言わずにオレの部屋を出た。