十人十色の十恋物語<短編集>
私、璃寛さつきは現在高3になってしまっていた。

まわりの友達はさ、
彼氏できました!
とか言って遊んでくれないしさ。

私はネイリストになりたいから高校のあとは専門って決めちゃってるし、
なんだろう…
いろんな意味で友達とちょっとしたズレを感じています。


「 私も彼氏作ろうかな? 」


独り言、
それを聞き逃さなかったのは
親友の新橋月美。


「 彼氏の友達紹介しようか? 」


にやにや笑って言ってくるから


「 ちがう、ちがう。
ちゃんと出会いたいの!
私が好きになって相手も私を好きって思ってくれてさぁ。
お互いが相手の存在を意識してさぁ…。


「 はい、はい璃寛さん。
今日宿題やってきましたか?
まだ提出されてませんよ。 」


もう!
私が熱く語っているのを止めてくれた、
そうこの人は数学の納戸先生。


「 きゃぁぁあ!
頭が…
頭痛が…痛くて…
放課後までに提出しますので許してください。 」


「 まあ、頭痛が痛いって…
よほど痛そうだね。 」


めちゃくちゃバカにされた言い方。
たしかに日本語間違っている私が悪いけどさぁ。
そんな冷たい視線くれなくてもいいじゃん!
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