~チョコレート~奈美
「おうっ。」
悠君…。
ありがとう。
私を好きになってくれて。
「悠君、教室戻ろう。」
「え…。」
悠君と付き合いたい。なんて
思ってないといえばうそになるけど、
きっと私と付き合ったら悠君は
不幸になる。
「悠君、これからも仲良くしてね。」
また泣いちゃいそうになりながら
歯を食いしばりながら
私は言った。
悠君は不思議な顔をして
「それで終わり?」
って言った。
「うん。」
悠君はうつむいて教室に戻っていってしまった。