激甘Milk*Tea+
「アイツが許したんだ。俺が怒る理由もないだろ?今までみたいに仲良くしようぜ、尚輝。」
な?と笑ってやると、はい!と泣きそうになりながらも昔のような笑顔を見せた。
あ、尚輝の笑顔久しぶりに見た。
こんな風に笑ってたっけな。
そのあと校長の話があり、実習生の紹介と少しの連絡事項を話して集会は終わった。
今日は秘美と尚輝の話、しねぇとな。
そう思いながら職員室に向かった。
このあと、なにが起きるとも知らずに…
─────………
───……
放課後になり、グラウンドに出て部活動を始める生徒、
そのまま真っ直ぐ帰る生徒が見える。
まだ日は暮れていないが、そろそろ梅雨時、
怪しい雲が西の方角に存在している。
「ふぁ……」
あ、いけねっ。
空の観察をしていると、気が抜けて思わず欠伸が出る。