激甘Milk*Tea+
結局その日のうちに苺とショッピングに行き、作戦の下着とインナー、部屋着も購入した。
「……ほんとに着るの?これ。」
はぁ、と大きな溜め息と一緒にでた独り言は、静かなリビングに響いた。
とりあえず、今日買った下着を身に付け、下着の上に黒レースのインナーを着て、部屋着を合わせた。
「私のキャラじゃないのに…」
苺に推された下着は黒ベースにアイボリーの蝶々の刺繍と、淡い桜色のレースのついた下着だった。
部屋着も合わせて、大人っぽいものを探すと思っていた私に苺は一着の部屋着を渡した。
グレーとチャコールグレーのボーダーの、もこもこタオル地のパーカーとショートパンツの部屋着で。
しかも…
「なんで猫耳……」
フードには猫耳が、ショートパンツにはしっぽがついていて、猫でいうアメショのようだった。
選んだ理由を聞いてみると、
『見た目大人っぽくないのに脱いだらびっくり!ってギャップ狙ってみようかと。』
かなり満面の笑みだったけど、その笑顔は悪戯っ子そのものだった。
「こんなの、日向にも見られたくないのに…。ゆうちゃんになったら、もっと無理だよ。」
そう思いながら、ソファーでごろごろしていた。