激甘Milk*Tea+





「秘美……」


悲しいような、辛いような、何とも言えない表情をしていた。


「ごめん…でも日向の気持ち嬉しかった、ありがとう。」


にこりと笑顔を見せると、日向は少し困ったように笑ってくれた。



「…けど、なんかあったら絶対言えよ?」

「心配しすぎっ。私一人じゃないし、大丈夫だよ?」

「けど、苺さんじゃ心配だし?」

「隆哉も美紀ちゃんも他にも、みんないるから」

「みんな?」


日向が不思議そうに私の顔を見る。


「うん、隆哉と美紀ちゃんと迅にぃとなおくん」

「…迅にぃとなおくん?」


二人の名前を出した途端、機嫌が悪くなった。


「えと…美紀ちゃんの彼氏でゆうちゃんの高校からの友達の迅にぃと、大学の後輩のなおくん。」

「……ふぅん。」


じ、自分から聞いたくせになんで不機嫌で興味ないみたいになるの…?




「美紀姉の彼氏だから迅って奴と仲良くなるのはわかるけど…」


日向と美紀ちゃんは姉弟じゃないけど、年の差のせいか『美紀姉』と呼んでいる。





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