激甘Milk*Tea+





「……は?」

こ、言葉遣い悪っ!


「は?じゃねーって。なおくんだよな?」


な、なおくん?

俺のことなおくんって呼ぶの秘美ぐらい…っ!


「えと、なおくんって知ってるってことは、秘美…ちゃんのお友達?」

あぶねぇ。

秘美って言いそうだった。


とりあえず笑顔で答える。


「従弟だけど。」


かなりふてくされた態度で答えたが、俺がこの少年と秘美の接点として納得するには充分すぎる答えだった。


「あぁ、だからか。」

「…あ゙?」

「ん?いや、秘美…ちゃんも綺麗だけど、キミも綺麗だし、何処と無く美紀さんと三人似てるしね。」

「…俺と美紀姉又従兄弟だけど。」

「まじで!?」

「つか、それどうでもいい。」


と、会話を遮断した少年はちょっと面貸せよ、とヤンキーチックな発言を残し職員室前から場所を変え、人気の少ない方へと足を進めた。






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