激甘Milk*Tea+
「なんか食べる?」
「…あー、じゃあチーズハンバーグ食べたい。」
ふっ、見た目は綺麗でも、やっぱり男の子なんだよな。
食欲は旺盛みたいだ。
店員を呼ぶために設置されたボタンを押すと、ピンポーン♪と電子音が鳴り店員が来た。
「ご注文はお決まりですか♪」
気持ち悪いくらいの笑顔で、俺とこの少年を交互に見つめてくる。
「……チーズハンバーグとリゾットで」
「畏まりました♪」
物凄い笑顔で戻っていった店員に盛大に溜め息を吐く。
「…尚輝さんああいうタイプ苦手ですか?」
「苦手というか疲れる。がっついてくる女の子はあまり好きじゃない。」
へぇ意外!と頬杖をつきながらにこにこする少年に、先程までの険悪な雰囲気は感じ取れなかった。
「あ…」
「え?どうしました?」
俺、さっきからずっと『少年、少年』って名前知らない…
「名前、知らない…」
「名前…?あ、俺まだ名前言ってねぇっ!」
わたわたと慌て始めた少年。
…面白い。