激甘Milk*Tea+
「──…っぁ!…ゆう、ちゃ…」
「はっ……秘美、そろそろ“ちゃん”止めろよ」
「だ、だって…あっ…!」
私が話始める度に、耳や首を執拗に攻めてくる。
そんなことをされれば当然普通に喋れるわけもなく、口を開いている分、声を我慢する暇なく漏れてしまう。
「…秘美、呼んで」
「……裕之く、んぁ…」
「“くん”は、いらねぇっつの」
「ゆ、ゆう……し」
「…それ、呼んだうちにはいんねぇし」
そう言ったゆうちゃんは、さらに激しく私を攻める。
「ぁっ…!ふぁ……ゆうちゃ、」
「呼ぶまで、緩めねぇから」
ニヤリ、と不敵に笑うゆうちゃんを見て、逃げられないと確信した。
だけどそんなゆうちゃんも大好きで。
だからゆうちゃんに喜んでもらえるのなら、恥ずかしくてもなんでも、私、頑張れるよ。
私の気持ち全てを言葉にするのは難しいけど、一言で表してゆうちゃんに伝えるなら、顔を見て伝えたい。
私の胸に顔を埋めるゆうちゃんの頬にそっと手を当てると、びっくりしたように顔を上げて私を見下ろしてくる。