激甘Milk*Tea+
「──…で、話ってなんなの?別れる気にでもなったのかしら」
「……」
直樹を返したあと、一人残ってリカさんをこの空き教室に呼び出し、今この状況に至る。
くすくすと、不敵に笑うリカさんに背筋に汗が伝うのが分かる。
──俺が怯んじゃ駄目だ。
ぐっと両手両足に力を込め、キツくリカさんを上から睨む。
「俺は秘美と別れませんから。」
「…ふーん。それじゃあ、秘美ちゃんが酷い目に合ってもいいの?」
「あいつは…秘美は、俺が何に変えても守り抜きますから。」
「いいわ、貴方が折れるまで待っててあげる。それまでに秘美ちゃん、壊れなきゃいいわね。」
そう一言残して、笑顔で空き教室から出ていった。
──怒りの灯を宿した目に、口元はひきつったままで…