激甘Milk*Tea+
◎動き出した悪魔
「…あっつー」
「ねー。もうやだぁ」
グラウンドにある木の陰で、ぐったりとしているのは光と苺。
今私たちは、一週間後に控えた体育祭の練習の最中だ。
学年別の種目があり、二年の私たちは大縄跳び。
それと一人一種目は強制だから私は借り物競争。
当日になにを引くのか、本当に楽しみ!
「ほらー、早く大縄の練習しよ?」
「優勝したいって言ってたの、誰だったかー?」
「…俺や~」
「だろ?」
よっこいせー、と光が立ち上がったのを見て、苺も立ち上がった。
「よしっ二組ー!大縄の練習、再開しよーっ」
私が声をかけたら、そうだね!ってみんな集まってくれた。
協力的だし、仲良しクラスでよかったよ。