激甘Milk*Tea+

◎動き出した悪魔






「…あっつー」

「ねー。もうやだぁ」


グラウンドにある木の陰で、ぐったりとしているのは光と苺。

今私たちは、一週間後に控えた体育祭の練習の最中だ。


学年別の種目があり、二年の私たちは大縄跳び。

それと一人一種目は強制だから私は借り物競争。

当日になにを引くのか、本当に楽しみ!


「ほらー、早く大縄の練習しよ?」

「優勝したいって言ってたの、誰だったかー?」

「…俺や~」

「だろ?」


よっこいせー、と光が立ち上がったのを見て、苺も立ち上がった。


「よしっ二組ー!大縄の練習、再開しよーっ」


私が声をかけたら、そうだね!ってみんな集まってくれた。

協力的だし、仲良しクラスでよかったよ。





< 141 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop