激甘Milk*Tea+
「秘美ー、こっち向いてーっ!」
「ひぃー、転けんなよー!」
あれから練習を重ね、体育祭当日を迎えた。
「美紀ちゃーん!迅にーい!……てか、転けないよー!」
私の組は入場し終わって、今は他の組の行進を待っている状態で、見に来てくれた美紀ちゃんと迅にぃに、大きく手を振る。
「美紀さん…相変わらず美人だよね~。迅さんも久しぶりに見たし」
「やまし、あんな綺麗な彼女おったとか羨まし!てか秘美の姉ちゃん?」
「……やまし?」
苺と私の声が揃った。
やまし…ってもしかして迅にぃ!?山下 迅だから?
…なんていうか、裕之もまっつーだったし、みんなあだ名つけるの好きだね。
「ん?やましって呼んでへんの?」
「私は迅にぃだし、苺は迅さんだよね」
「うん、イケメンの迅さん。」
……苺さん(笑)
また恭ちゃんに聞かれたら大変だよ。