激甘Milk*Tea+
◎年上の女と新米教師
『えー、静かに。』
教頭がマイクを使って生徒に声をかける。
『それでは、平成××年度第××回、××高校始業式を始めます』
その声に合わせて生徒、教員が起立し礼をした。
それからうだうだと校長のながーい話が終わり、
各クラスの担任・副担任の発表、
新しくきた教師の紹介を始めた。
新任から、転勤してきた教師、
といろいろいるけど全員で7人だった。
それをただなにも考えずにぼーっと見ていると、
だんだん周りが騒がしくなってきた。
「……ちょっと、秘美!なんで言ってくれなかったの!」
っていきなり振り向いて苺が小声で訴える。
「え、は?な、なにが?」
莓の勢いに押されつつも答える。
「なにがって…秘美、聞かされてなかったの?」
だから、なにが?
そんな思いを込めて首を傾げ、苺を見る。
「あー、その様子だと本当に聞かされてなかったのね。」
あれ、と言って苺の指差した方向には
「……え、嘘。」
スーツに見を纏い、普段着とはまた別の
かっこいい雰囲気を出すゆうちゃんが混じっていた。