激甘Milk*Tea+
「ぇ…やだ…」
やだ、やだよ。
ゆうちゃんは誰にもあげたくないっ!
「…ちょっと、秘美!」
バレるよ!?
って小声で言う苺の声は私の耳に届かない。
「……秘美、大丈夫か?」
栄嗣が私の様子を心配して私の頭を撫でる。
その手の温もりに我に返る。
「…あっ、ごめんごめん。もぉ大丈夫!」
ひらひらと手を振って見せたが、
栄嗣も光もまだ心配した目をしていた。
すると苺が、
「もうここまで心配してくれてるし大丈夫じゃない?恭介も隆ちゃんも知ってることだし。」
ね?
ってウインクをする苺に元気づけられ、
「…うん、2人にもちゃんと話すね。」
美紀ちゃんとの合コンから、
好きになったキッカケでもあるなおくんとの過去、
それから実習期間の話も全て話した。